テレワークや副業、パラレルワークなど、多様な働き方が浸透してきた現代。「いずれは新しいキャリアに挑戦してみたい」と思っている方も多いかもしれません。とはいえ、キャリアの変化は生活や収入にも大きく影響する大事な決断。自分だけで判断するのではなく、パートナーとのすり合わせや話し合いが重要になってきますよね。そこで今回、パートナーシップを学ぶコミュニティ『ふたりの教室』において、キャリアチェンジを経験したゲストをお迎えし、パートナーとのコミュニケーションなど、リアルな体験談を聞くイベントを開催しました。キャリアチェンジを考え始めたけど、パートナーにどう相談していいかわからない…そんな方にぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです。ゲスト紹介【ゲスト】ゆいさん新卒で人材派遣会社に入社した後、副業としてライター業をスタート。その後フリーランスのライターとして独立。現在は、採用コンテンツやビジネス系のインタビュー記事の執筆をしながら、週2.5日勤務の時短会社員としてマーケティングにも携わっている。プライベートでは、2018年に結婚したパートナーと2人暮らし中。正社員→フリーランス+時短社員へ。キャリアチェンジへの漠然とした不安を整理もともとは人材派遣会社で正社員として働いていたゆいさん。結婚して1年が経ったころ、当時参加していたコミュニティのつながりから興味をもち、ライターを目指すようになったといいます。ライターのスクールに通い、副業としてライター業をスタートしました。2年間副業としてライターに挑戦した後に、独立を決意。その後友人のつてでご縁があり、時短社員としても働き始めます。正社員としての働き方から、フリーランスと時短社員のパラレルキャリアへの転換。その背景にはどのような想いがあったのでしょうか。ゆいさん「副業として始めたライターの仕事が本当に楽しくて、『これを本業にしたい!』と思ったのが一番の理由です。会社の一員としてではなく「あなたにお願いしたい」と言われる感覚にやりがいを感じていました。また、一つの会社で仕事をし続けるだけでなく、様々な会社の人たちと関わりながら仕事の幅を広げていく方が、自分の性格には向いていると思いました。それから、フリーランスにはその時々で仕事や組織への関わり方を変えていけるというよさもありました。これからライフステージが変わっていくかもしれない中で、それを自分で選択できることにも魅力を感じましたね」とはいえ、経験したことのないフリーランスという働き方への不安はもちろんあったそう。独立を考え始めた当初は、何を不安に感じているのかがうまく言語化できなかったものの、キャリアカウンセリング等を通じて整理していったといいます。ゆいさん「自分の抱えている不安に対して1つずつ情報収集をすることで、少しずつ不安が解消されていきました。その上で、こうした情報収集を踏まえて、自分の中の優先順位を考えたんです。例えば私の場合、子供を授かるタイミングはコントロールできないけれど、キャリアチェンジのタイミングはコントロールすることができるな、今のタイミングでフリーランスにチャレンジをしてみたいなと感じたので、独立を決意しました」パートナーには、仕事や働き方についてこまめに情報共有するでは、パートナーさんとはどのようにコミュニケーションをとっていたのでしょうか。ゆいさんが意識していたのは、「とにかく自分の状況を伝えること」だったそうです。ゆいさん「相談というニュアンスではなく、『今の自分の状況をよかったら知っておいてね』というスタンスで、こまめに報告をするようにしていました。例えば、今からこういう取材に行ってくるねとか、こんな仕事に挑戦してみたんだけど難しくて失敗しちゃったんだよね、といったように。時には少しネガティブな弱音も挟みながら報告をしていたんです。売り上げもこまめに報告していたら、『ちゃんと仕事になってるんだね』と驚かれたりもしました。ライターに対する本気度が伝わるきっかけにもなったかなと思います」>>>仕事や働き方についてカップルで話し合える「ふたり会議」の詳細を見る「どんな変化があったら嫌?」と聞き方を変えたら、パートナーが不安を話してくれるように自分のキャリアチェンジを考える上で、収入面を特に気にしていたゆいさん。独立を考え始めたタイミングでは、「一時的に収入が落ちるかもしれないけれど、会社辞めても大丈夫?」という相談もしていたそう。パートナーさんからは「大丈夫じゃない?」という返答があったものの、ゆいさんは「我慢させてしまっているのではないか…」と少しもやもやしていました。ゆいさん「『大丈夫?』という聞き方だとパートナーの本音を聞くことが難しいのかなと感じたので、少し質問を変えてみることにしたんです。『今の生活からどんな変化があったら、何かマイナスに感じる?』とか、『仕事を変えることで、私がどうなってしまったら嫌だと思う?』といったように。そうしたら、今までとは違う具体的な回答が返ってきて、たくさん発見があったんですね。例えば、私は収入面でパートナーに負担をかけるのではないかっていう気持ちがすごく強くて、それが心配の種になっていました。一方でパートナーが不安に感じていたのは、収入面ではなく、生活リズムが崩れることでした。私が副業をしていたとき、原稿を終わらせるために徹夜で仕事をしている日もあったんですね。パートナーはすぐ目が覚めてしまうタイプだったので、私が起きてしまっていることで夜中に起きてしまうことを心配していたみたいです」そもそも不安に思っているポイントが異なっていることに気づいたゆいさん。生活リズムを整えるという点は、自分自身の努力でうまくやっていくことができそう、と感じて、キャリアチェンジに踏み切れたそうです。自分と相手では不安に思っていることが違うのかもしれない、という前提にたって、相手に合わせた質問をしたからこそ、パートナーさんの本音を引き出せたのかもしれません。>>>仕事や働き方についてカップルで話し合える「ふたり会議」の詳細を見るキャリアの変化をパートナーと乗り越えるために、大切にしたい3つのポイントキャリアの変化をパートナーとどのように乗り越えたのか、リアルな実体験をお話いただいた今回のイベント。最後に、特に大切なポイントをまとめておきます。まずは自分自身の不安を整理し、適切な情報収集を行いましょう普段から自分の仕事についてこまめに情報共有をしてみましょう話し合いをする際には、相手が自分とは異なる考えをもっているという前提に立ち、相手に合わせた問いを投げることを意識してみましょうキャリアについて、なかなかパートナーに切り出せない…そんなときは?これから一緒に歩んでいくふたりにとって、キャリア形成についての話し合いは非常に大切です。普段からこまめに自分の仕事について情報共有をしておくとよいでしょう。とはいえ、キャリアチェンジは大きな変化のため、最初に話し合いを切り出すハードルが高いかもしれません。話し合いが難しい場合には、カップル向けの対話アプリ「ふたり会議」を活用するのもおすすめです。ふたり会議には、今の職場には満足している?子どもができたあとも働きたい?パートナーの働き方で心配なところはある?などの質問項目があり、ふたりともが忙しいスケジュールの中でも、お互いの価値観を手軽にシェアでき、キャリアやライフイベントについての話し合いをスムーズに進められます。共働きカップルが円満な関係を保つには、お互いを理解し、協力しながらキャリアを築くことが重要です。この記事を読んだ方が、パートナーと一緒によりよいキャリアを歩めることを願っています。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜