「大好きな彼氏・彼女とずっと一緒にいたい」多くのカップルが思う自然な気持ち。しかし、相手を思う気持ちがあまりにも行き過ぎてしまうと、相手を苦しめる「束縛」になってしまうことも。今回は、恋愛における束縛の意味や具体例、束縛してしまう心理、そして束縛をやめてもらうための話し合いのコツまで詳しく解説します。恋人からの束縛に悩んでいる人、あるいは「自分が束縛しているかもしれない」と不安に思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。\モヤモヤや希望を伝えたいときに/(ふたり会議について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください)恋愛における束縛とはどんな意味?【どこからが束縛】恋愛における束縛とは、「相手を独占しようとすることや、行動の自由を奪おうとすること」です。束縛という言葉には、相手を自分の思い通りにコントロールしたい、という気持ちが隠されています。とはいえ、いったいどこからが束縛になってしまうのか、線引きが難しいですよね。束縛の基準は人それぞれ異なります。例えば、毎日連絡を取り合いたい人もいれば、数日連絡がなくても平気な人もいます。恋人同士であっても、友達付き合いと同じように、心地よいと感じる距離感は人によって異なるのです。けれども、どちらかが束縛をすることで相手に息苦しさを感じさせることがあります。「好きだから」「心配だから」という気持ちからであっても、相手がそれを「束縛」だと感じて辛い思いをしているのなら、それは問題です。あなたがパートナーとの距離感に違和感を感じているとしたら、相手と向き合い、ふたりの関係をアップデートさせる良いチャンスかもしれません。この記事もチェック👇カップルの適度な距離感とは?恋愛で心地よい関係を築くためのポイント >>>LINEで質問に答えるだけで連絡頻度や会う頻度をシェアできる「ふたり会議」の詳細を見るカップルの間で起こりがちな「束縛」の具体例「束縛」とは、具体的にどのような行動や言葉が該当するのでしょうか?ここでは、恋人同士で起こりがちな束縛の具体例をいくつか紹介します。相手のスマホを勝手にチェックするカップル・夫婦向けの対話アプリ「ふたり会議」のデータでは、「パートナーに、自分の携帯を見られたくない?」との質問に対し、「はい」は38%、「どちらともいえない」は41%と、どちらも約4割との結果でした。意外にも割合が多かった「どちらとも言えない」の回答には、「見られても支障がないから」「相手が自分を気にかけてくれているから」などの真意が隠れていることが推察されます。とはいえ、恋人や家族であっても本人の許可を得ることなくメールやLINEのトーク履歴、写真フォルダなどを見ようとするのはプライバシーの侵害にあたります。相手への不信感にも繋がるため、注意しましょう。常に相手の行動を把握しようとする好きな相手だからこそ、離れて過ごしている時間は何をしているのか気になってしまうことも。しかし、「今どこにいるの?」「誰といるの?」などと、常に相手の行動を把握しようとするのはパートナーが息苦しく感じてしまうこともあります。GPSで位置情報を常に確認しようとするのも同様です。なにかと浮気を疑う根拠もなく浮気を疑ったり、異性の影を少しでも感じると問い詰めたりするのも束縛のひとつ。複数人との交流の場で悪い方向に考えてしまうのは、「好きな人を独占したい!」という思いからかもしれません。けれども、仕事関係やプライベートの場での交友関係を制限することは、パートナーに対する適切な愛情表現とは異なってしまいます。この記事もチェック👇浮気はどこから?カップルでボーダーラインを確認し円満な関係を築くコツ友達や家族などとの交友関係を制限しようとする浮気を疑うことと同じく、「あの人とは会わないで」「飲み会には行かないで」などと、パートナーの交友関係に口出しをすることや、恋人である自分以外との関係性を制限しようとするのは、相手の人間関係を狭めてしまうこともあります。あまりにも厳しい制限を設けられると、ストレスを感じる原因にもなります。連絡が遅れると不機嫌になる連絡頻度に対しての価値観が異なることから、すぐに返信が来ないと怒ったり、既読スルーに過剰に反応したりしたくなることも。相手の行動を常に把握していないと強い不安を感じて、必要以上に連絡を催促することもあるでしょう。自分を最優先にしないと気が済まない同性・異性に関わらず、相手の予定を無視して自分の予定を常に最優先させることも束縛の一種。彼氏・彼女のことが好きだからこそ、友人よりも自分を優先してほしいという気持ちは自然なことかもしれません。けれども、恋人同士は本来対等な関係であるはずです。言う通りにしないと情緒が不安定になる自分の思い通りにならない場合に、急に怒り出したり泣き出したりすることは、相手をコントロールしようとする行為といえます。「従ってくれないのは、自分のことが嫌いな証拠」「恋人なのだから、言うことを聞いて当たり前」など、極端な考えに陥っている場合もあるでしょう。>>>LINEで質問に答えるだけでお互いの気持ちを伝え合える「ふたり会議」の詳細を見る恋人を束縛をしてしまう人の特徴・心理パートナーに束縛をされていると感じる人は、相手の言動を理解できないこともしばしばあるでしょう。では、恋人を束縛してしまう人には、一体どんな理由があるのでしょうか?その心理を探っていきたいと思います。自分に自信がない自己肯定感が低く、相手を失うことへの不安が強い人は、恋人をコントロールしてしまう気持ちが働くことも。「他にいい人が現れてしまったらどうしよう」「相手から本当に愛されているのかな」といった不安から、相手の心を繋ぎ止めようと必死になってしまいます。過去のトラウマから裏切られたくない気持ちがある過去の恋愛で浮気や別れなどの辛い経験をした人や、人間関係で傷ついた経験がある人は、相手を束縛することで安心感を得ようとする場合があります。二度と辛く悲しい出来事を繰り返したくない思いから、無意識に身を守っているのです。趣味や一人で夢中になれることがない一人の時間を満喫する習慣があまりない人の中には、恋人との時間をより多く求めてしまう人もいるようです。そのため、彼氏・彼女が一人になりたい気持ちを実感しにくいこともあるかもしれません。この記事もチェック👇同棲中の一人の時間の作り方|一人になりたいと言われた時の対処法も紹介恋人との日常のコミュニケーションが不足している自分自身の不安な気持ちを素直に伝えられず、代わりに束縛という形で表現してしまうケースも。また、「言わなくても分かっているはず」といった察してほしい期待から、心がすれ違い、不安を感じている場合もあります。この記事もチェック👇カップルでお互いに聞きたい100の質問!恋人と心の距離を縮めよう理想の恋人関係への思いが強い「彼氏・彼女ならこうあるべき」という固定観念が強い人は、恋人を自分の理想に当てはめようとすることもあります。一方的な理想や希望を相手に求めて束縛することで、自分の気持ちを満たそうとします。恋人に束縛される人の特徴【実は相手を不安にさせているかも?】恋人を束縛してしまう人の心理に加え、実は“恋人に束縛される人”にもある特徴があることが見えてきました。恋人の束縛に悩んでいる人は、当てはまる箇所がないかぜひチェックしてみましょう。愛情表現が不足している言葉やスキンシップなどの愛情を伝えるコミュニケーションが足りていないと、相手は不安になってしまうことも。「恋人は自分のことを大切に思ってくれているのかな?」といったネガティブな気持ちから、束縛につながる可能性があります。日頃の連絡が不足している心地よい連絡頻度は人それぞれ異なりますが、忙しくて連絡ができない場合でも、一言「後で連絡するね」と伝えるだけで相手の不安を軽減できます。特に1日以上返信が空いてしまうときは、理由や状況を簡単に伝えておくだけでも、相手の安心に繋がるでしょう。恋人よりも趣味や交友関係を優先している恋人との時間を軽視しているように感じると相手は不安になり、束縛という形で愛情を求めてしまうかもしれません。もちろん、恋人以外の交友関係も大切ですが、恋人と過ごす時間も同じように大切にしていることを伝えると、過剰に心配させる状況を避けられそうです。恋人に束縛をやめてほしいときの対処法と話し合いのポイント【エピソード】恋人の束縛に悩んでいるときに「自分が我慢すればいい」と犠牲的になる人もいるかもしれませんが、それは逆効果。我慢を続けることで、さらに束縛がエスカレートしたり、自分自身が疲れてしまったりする可能性があります。束縛をやめてもらうことや、ふたりの関係を見直したいときは、一度冷静に話し合うことが大切です。次の伝え方のポイントを参考に、前向きに話し合ってみましょう。相手も自分も大切にする嫌だなと感じる相手の言動を一方的に責めたり、自分だけが我慢するのではなく、自分の気持ちを丁寧に伝えながら、相手の思いも尊重する姿勢で話し合いに臨みましょう。例えば、「ふたりにとって大事なことだから話したいんだ」「あなたとの時間も大切だよ。同じように、友達と過ごす時間や趣味の時間も大事にしたいと思っているんだ。あなたはどう思っているかな?」のように、ふたりにとってのベストを確認しようという気持ちで提案すると、明るい気持ちで話しやすくなります。【エピソード】付き合って1年経つのに、私のスケジュールをいつも把握しようとしたり、位置情報アプリでお互いの居場所をシェアしようと提案されたりと、なにかと監視しがちな彼の行動にモヤモヤしていました。あるとき、「これからもふたりで楽しく過ごしていくために話をしたいんだ」と切り出し、「私は自分の行動や休日の時間の過ごし方を逐一シェアすることにちょっと息苦しさや疲れを感じているんだよね。あなたはどんな理由でやっているのかな?」と尋ねることに。すると、「そう思っているとは、分からなかった。恋人だからなんでもシェアするのが当たり前だと思っていた」と言われてびっくり!私が一方的に話すことがほとんどだったので、これまでちゃんと彼の気持ちを聞いたことはなかったかもしれません。価値観の違いをお互いに理解できてよかったです。(26歳・女性)この記事もチェック👇ケンカにならない!「不満の伝え方」のポイント5つ相手の不安な気持ちを聞いてみる束縛してくる恋人には、様々な事情や過去のトラウマがある可能性もあります。なぜ束縛してしまうのか、その背景にある不安や気持ちを質問し、理解しようと努めるのもひとつの方法です。【エピソード】付き合いたての頃、彼女から「仕事が忙しいって言い訳じゃないの?いつも連絡をくれないから不安。」と頻繁に言われ、ストレスを感じていました。仕事が忙しいのは事実なので、毎日のメッセージは正直負担だったんです。しかし、ある日彼女からぱったり連絡がこなくなったことから、今度は僕の方が不安になってしまいました。次のデートで、彼女の話を聞くと、「全然返信をくれないし、もう嫌われてるのかと思った。もう会ってくれないのかと思っていた」と聞かされました。僕も同じように不安な思いをしたので、彼女の気持ちがよく分かったと同時に、“たかがメッセージの返信”と思っていた自分を反省しました。(28歳・男性)信用されていないことが「悲しい」「辛い」と話す束縛されていることに対して、自分がどう感じているのかを具体的に伝えましょう。自分自身が「悲しい」「辛い」「苦しい」といった素直な感情を表現することが大切です。【エピソード】彼は私のことをとても大切にしてくれるのですが、毎晩のように電話がかかってきて、少しでも連絡が遅れると怒鳴られることもありました。最初は「心配してくれているんだ」と思っていましたが、次第に息苦しさを感じるように。ある日、勇気を出して「あなたの愛情は嬉しいけれど、束縛されているようで辛い。もっと信頼して欲しい」と伝えました。最初は反発していた彼氏も、私の真剣な表情や言い方にハッとしたよう。そこからは、私も彼に大事に思っていることを伝えるように意識し、以前のように過剰に連絡頻度にこだわることは減ってきました。(27歳・女性)些細なことでもオープンに話すなにか隠し事があるように感じると、相手はさらに不安になり、束縛を強めてしまう可能性があります。日頃から些細なことでもオープンに話すように心がけましょう。【エピソード】仕事が理由で遠距離になっている彼女。月1回のデートが楽しみでした。なのに、久々に会った彼女は浮かない顔をしていて、デートは終始ブルーな雰囲気のままだったんです。沈黙が続いたあと、彼女に突然「インスタグラムに載ってた人、誰?」と聞かれました。週に1度の電話で「今週はどこかに出かけた?」「飲み会あった?」などと交友関係について質問攻めしてくるな〜とは思っていたのですが、彼女が指摘した写真には仕事関係で一緒だった女性がたまたま映っていたので、余計に心配をかけてしまったようです。私は電話ではあえて仕事以外の話をしようと努めていたのですが、かえって彼女を不安にさせてしまったよう。遠距離だからこそ、些細な出来事も話したいと思いました。(31歳・男性)自分からも愛情表現をする恋人が過剰にあなたを繋ぎ止めようと行動するのは、不安な気持ちが要因になっているのかもしれません。相手が安心して愛情を感じられるように、言葉や行動で愛情表現をしましょう。ストレートに伝えることが照れくさいときは、手紙やLINEなど文章で気持ちを伝えたり、相手の言葉に「私も同じ気持ちだよ」「恥ずかしいけれど、そう言ってくれて嬉しいよ」と素直な気持ちを伝えるなど、自分にとってハードルが低い方法で伝えるのもおすすめです。【エピソード】今の彼氏は久しぶりにできた恋人だったこともあり、「好きだよ」「〇〇ちゃんのこんなところがとても可愛い」と褒められるたびに、照れ臭くてどう返したら良いか分かりませんでした。ある時期、仕事の付き合いで飲み会が増えると「その場に男性は何人いるの?」「また飲み会?」と聞かれるように。何故そんなことを聞くのかと疲れてきた矢先、「〇〇ちゃん浮気してるの?」と言われてカチンときました。初めて喧嘩をしたのですが、「〇〇ちゃんは僕のこと好きって言ってくれないし、全然関心を向けてくれない」と言われて、彼を不安にさせてしまっていたのだと気付いたのです。彼と同じようにはまだ上手く伝えられませんが、今まで以上に意識して愛情表現をするように心がけています。(22歳・女性)この記事もチェック👇カップルのスキンシップ調査!満足できる方法や苦手な時の伝え方も紹介【2000人に聞いた本音】相手の好きなところや尊敬している部分を言葉で伝える相手の好きなところや良いところに目を向け、自分の言葉で伝えることで、相手の自己肯定感を高め、束縛を軽減できる可能性があります。【エピソード】「私のこと見捨てないでね」「〇〇くんが離れちゃったらどうしよう」と、ことあるごとに言う彼女。前の彼氏にひどい振られ方をしたと聞いてからは、この発言が理解できましたが、仕事中も構わずに電話をかけてきたり、突然家に来たりと、ストレスに感じることもありました。家で過ごしているときに「〇〇ちゃんは過去に辛い思いをしたと思うけれど、〇〇ちゃんに魅力がないのではないよ。〜〜なところが素敵だし、僕は〜〜なところも好きだから、いつも幸せだよ」と伝えると、今まで見たことのない満面の笑みを見せてくれました。心から安心してくれたのだと思うと僕も嬉しく思いましたし、もっと伝えていきたいと思いましたね。(29歳・男性)連絡頻度やデートのルールを決める心地よいと感じるデートや連絡の頻度は、それぞれ異なります。ふたりにぴったりな距離感が見つかるよう話し合うことで、お互いが納得できるルールを決めましょう。【エピソード】1人の時間が絶対に欲しい派の私と、空いている時間は恋人と過ごしたい派の彼。特に平日の夜や週末にデートの約束をしていないと、「今何してるー?」とメッセージが来たり電話がかかってきたりするうえに、「何で会えないの?」と問い詰められることが負担に感じていました。今までなんとなくやり過ごしてきましたが、ここで私の希望と彼の要望を踏まえたふたりのルールを決めることに!初めは「土日はどっちもデートしたい」と譲らない彼でしたが、平日の仕事終わりに1日会うことと、土日のどちらかはデートをするという約束を決めてからは、必要以上に「何してる?」と確認の連絡が入ることがなくなりました。彼も約束があることに安心感を得られたようです。(23歳・女性)この記事もチェック👇カップルの会う頻度はどのくらいがベスト?少なくても長続きするコツを紹介!カップルにルールは必要?長続きするカップルの秘訣やルールの決め方も紹介!心地よい距離感をシェアしたいカップルには「ふたり会議」がおすすめ!(画像をクリックすると、LINEの友達追加画面に飛びます)「これは束縛?」「束縛ってどこから?」と悩んでいる人や、付き合いたてでふたりの距離感を探っているカップルには、お互いの価値観や気持ちをシェアできる質問アプリ「ふたり会議」がおすすめです!質問をきっかけに、日頃は言いにくいモヤモヤや「こうしてほしい!」といった要望などを話し合うことで、ふたりがより心地良い関係を築くことができます。ふたり会議では、パートナーと一緒にLINE登録をするとパートナーとは、どれくらいの頻度で会いたい?パートナーからの連絡はどれくらいの頻度でほしい?パートナーが自分の携帯を見るのはOK?パートナーが他の人と2人きりで食事に行くのはOK?どこからが浮気だと思う?などの質問に回答し、ふたりでシェアできます。「ふたり会議」を恋人と心地よい距離感について話し合うきっかけにしてみてください。回答結果をもとに、お互いが納得できる対処方法を模索することで、愛情表現の仕方や、相手を思いやる言動について、今一度見直すチャンスにもなるはずです。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ~楽しく価値観を共有~まとめ束縛といっても、基準は人それぞれ異なります。「好き」という気持ちは大切ですが、相手を尊重し、信頼関係を築くことが、長く幸せな恋愛を続ける秘訣です。2人で前向きに話し合って、お互いが納得できる心地よい距離感を見つけてみてください。ですが、どうしても辛く、関係が改善しない場合は別れを選択することも一つの方法です。それぞれ素敵な個性を持ったふたりが、ふたりらしく心地よい関係を築けることを願っています。■分析データについてふたり会議の2023年・2024年の価値観データを抽出。分析に使用したデータは、匿名性を保つために統計的に処理しています。