結婚や同棲のタイミングで避けては通れないのが、お金の問題。「家計を管理するためには、まず何をすべき?」「口座は、どう整理するのがいいの?」「家計簿をつけようとしても、長続きしない…」家計管理に関して、そんな疑問や悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。将来のために貯蓄をするのなら、月々の収支をきちんと把握し、家計を管理することが必要です。とはいえ、面倒な作業ばかりだと続かないのも正直なところ。うまく効率化して、なるべく楽に管理していけるといいですよね。そこで今回、パートナーシップを学ぶコミュニティ『ふたりの教室』において、工夫して家計管理を実践しているゲストをお迎えし、家計管理の考え方や具体的な仕組みなど、リアルな体験談を聞くイベントを開催しました。家計管理についてパートナーと考えたい…そんな方にぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです。ゲスト紹介あさえさんスタートアップ企業で事業開発やマーケティングに携わり、ファイナンシャルプランニングのサービスにも関わっている。プライベートでは、1歳年上のパートナーと2019年に結婚。タスクを自動化して効率的に進めるのが好きな性格を、家計管理にも生かしている。大事にしている前提は、「自由と平等」結婚5年目のあさえさんカップル。この間に、結婚式やあさえさんの転職、パートナーの大学院入学など、お金が関わるイベントもいくつかあったといいます。そうした中で、どのような考え方を大事にして家計を管理してきたのでしょうか。あさえさん「わたしたちが家計管理において大事にしているのは、『自由と平等』です。基本的に2人で使うお金は全部透明化し、きれいに折半するようにしています。何か買いたいものがあるときは、事前申請をする形式です。また、収入差は加味しない、と決めているのもポイントですね。キャリア選択は本人の自由と責任によるものと考えているので、たとえキャリア選択によって収入差が生まれたとしても、折半するという前提は変えないことにしています」もちろん、カップルにより状況は異なるため、必ずしも折半することがよいわけではないですが、あさえさんカップルのように、話し合いの上で前提をすり合わせておくことはとても重要になりそうです。仕組みのポイントは、「自動化」と「見える化」仕事でもプライベートでも、効率的に物事を進めるのが好きだというあさえさん。管理それ自体もコストだと考え、どう最小限にするか?を考えて工夫しているのだといいます。実際の管理方法について詳しく伺いました。毎月の支出編まずは、毎月定常的にかかる支出をどのように管理しているのかについてお話いただきました。あさえさん「わたしたちは、それぞれが2つ口座をつくって、1つを自分用、もう1つを共有財産用にしています。毎月の生活費については、毎月定額を共有財産用に入れていますね。共有財産用口座に入っていれば、どちらの名義の口座であっても、2人のお金だという前提です。よくあるのは、共通口座をどちらかの名義で作る、というパターンかなと思うのですが、それだと片方の名義になってしまい使いにくかったので、この形にしています」その上で、共有財産用口座から家賃が引き落とされるようにしたり、クレジットカードを紐づけて基本的にカードで買い物をするようにしたりしているといいます。また、共有財産用口座とクレジットカードの部分は「Moneytree」という家計簿アプリに紐づけて、支出を確認しているそう。自動化で管理を楽にしつつ、支出を見える化しているのがポイントですね。では、日常的な買い物については、どのように話し合いや運用をしているのでしょうか。あさえさん「共通財産から何か買いたい場合、一緒にいる時に相談するか、それが難しい場合には必ず事前に相談するようにしています。基本はクレジットカードで支払いをしますが、たまに八百屋などカードが使えないお店もありますよね。その場合、どちらかが基本現金で出して記録しておくほうにしています。最近、『warikani』というアプリを使い始めたのですが、とっても便利なのでおすすめです。記録をつけておくと、一定のタイミングでどちらがいくら払う必要がある、というのを教えてくれるんです」最近は便利なアプリ等も多くあるので、うまく活用していくことも大切だといえますね。この記事もチェック👇「金銭感覚が合わない…」夫婦やカップルでお金の価値観が違うときの対処方法まとめイベントの支出編次に、結婚式や住宅購入といった、イベントのための支出をどのように管理しているのかについてお話いただきました。あさえさんカップルは、貯金がある方が一時的に負担をし、もう一方が返済計画をたてて返していく、というやり方をとっているそう。あさえさん「返済計画というとドライに聞こえるかもしれませんが(笑)、会社だったら当然やることなので、家でもやるべきだよね、という考え方をしています。返済の仕方もうまく自動化しているんです。毎月の共通財産用口座への入金額を変更するというやり方です。例えば、夫が私に月2万円返済する必要があるとしたら、返済期間中はその分を夫が上乗せして共通財産に入金するようにするんです。そうすることで、『今月もらってない…』といったやりとりもすることなく、不要な喧嘩も避けることができると思います」お金に関する意思決定のポイントあさえさんカップルは、お金についての意思決定を円滑にするために、以下の2点を大切にしているそうです。①お互いの収入・貯蓄をオープンにする②お金に関する前提知識を揃えるあさえさん「お互いの年間の収入や貯蓄は、ざっくりですがシェアしています。その上で、共通財産にいれるお金の現実的なラインはどれくらいか、すり合わせをすることで、お互い納得感をもてるようにしています。また、お金について勉強することも大切にしています。その際、どちらか一方にインプットを任せるのではなく、同じ本や動画で一緒に勉強するのが大切だなと思っています。そうすることで、実現したいもののために必要なコストについて、共通の感覚をもつことができます」この記事もチェック👇同棲のお金の管理どうしてる?揉めないコツと上手な管理方法お金の話、なかなかパートナーに切り出せない…そんなときは?これから一緒に歩んでいくふたりにとって、お金についての話し合いは非常に大切です。普段から話し合いができる状態が理想です。とはいえ、収入はセンシティブな話でもあるため、最初に話し合いを切り出すハードルが高いかもしれません。話し合いが難しい場合には、カップル向けの対話アプリ「ふたり会議」を活用するのもおすすめです。ふたり会議には、お互いの収入はオープンにしたい?共通口座は作りたい?お金は計画的に使う派?子どもができたあとも働きたい?などの質問項目があり、ふたりともが忙しいスケジュールの中でも、お互いの価値観を手軽にシェアでき、キャリアやライフイベントについての話し合いをスムーズに進められます。家計管理は、パートナーと感覚をすり合わせながら、協力して効率的に行っていくことが重要です。この記事を読んだ方が、パートナーと一緒によりよいキャリアを歩めることを願っています。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜