「価値観の違いが別れや離婚につながった」という話はよく耳にするものの、具体的に価値観の違いとはなんだろうとイメージしづらい人も多いはず。そこで今回は、カップルや夫婦のあいだで起こりやすい価値観の違いの例と乗り越え方のヒントを紹介します。「本当にこの人と結婚してよいのかな?」「価値観が合わないパートナーにどう接したらいい?」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね!(ふたり会議について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください)価値観の違いとは「物事の判断基準が異なること」価値観とは、その人が生まれ育った環境や経験によって形成される判断基準のことです。人はそれぞれ自分の価値観を持っているため、勝ち負けや「これが正しい」という答えがありません。さらに、今後の経験によって考え方が変化する可能性もあります。価値観の違いとは、相手との会話や共同生活などのコミュニケーションのなかで「自分と違うな」と感じたときに見えてくるものです。似ていると感じる相手でも、今までの経験や考え方が100%同じ人はいないので、合う部分と合わない部分があるのは当たり前のこと。相手との違いを認め合えれば、自分の視野が広がったり、ひとりでは思いつかないようなアイデアが生まれたりするメリットもあります。カップルや夫婦はふたりの心の距離が近い分、パートナーに期待しやすく、考え方や意見が異なると不安やすれ違いから別れにつながる場合があります。価値観の違いを乗り越えるには、相手との信頼関係とお互いに歩み寄るコミュニケーションがカギになるでしょう。この記事もチェック👇結婚に後悔しないためには?ストレスの理由とギャップを減らす方法カップルや夫婦で起きやすい価値観の違い【具体例】価値観の違いは、具体的にはどのようなシチュエーションで起きるのでしょうか。はじめに、カップルや夫婦のあいだで不満が募りやすい価値観の違いをみていきましょう。ちょっとした意見や感覚の違いパートナーと話していると、意見が分かれる場面はあるもの。ひとつの物事や現象にも、人によってさまざまな意見や感想を持っています。カップルや夫婦であれば、相手への期待や男女の感覚の違いからモヤモヤを感じる場面も。さらに、「自分が正しい」と感じている事柄に対しては、相手との違いを受け入れるのが難しいこともあるでしょう。【エピソード】彼氏とジェンダーへの考え方に違いを感じています。彼は「仕事は男性が、家事は女性がするもの」という価値観が強いタイプ。共働きで協力しながら生活したい私にとどうすり合わせたらいいのか悩んでいます。(26歳・女性)この記事もチェック👇素直になる方法とは?|恋愛で恋人に心を開くヒントを紹介時間の使い方や過ごし方の違い一緒に過ごす時間が長いカップルや夫婦では、休日の過ごし方やひとりの時間などの希望に違いが表れることも。どちらかが「いつも一緒にいたい」と思っている一方で、相手が「自分の時間も大切にしたい」と考えているとすれ違いが起きてしまうでしょう。【エピソード】彼女と付き合ったばかりのころは常に一緒にいたい気持ちが強かったのですが、ふたりの関係が落ち着いたら自分の趣味の時間も大切にしたいと考えるようになりました。彼女からは「冷めたの?」「もう好きじゃないの?」と責められて少し困っています。(27歳・男性)金銭感覚の違い金銭感覚の違いは、カップルだけでなく夫婦のあいだでは一生ついてまわるものです。お金は生活に直結するため、どちらかに不満があるとふたりの関係に影響を及ぼします。価値を感じるモノの違いやお金の使い方、支払いの分担方法には過去の経験や各自の個性が表れるため、お互いに譲り合うのが難しいこともあるかもしれません。【エピソード】彼氏はデートでも割り勘派です。ふたりの収入に差があるので、私としては彼に多めに払ってもらえるとうれしいのですが、自分からはなかなか言い出せずにいます。(27歳・女性)仕事観の違いふたりのあいだで仕事への向き合い方や働くうえで大切にしたいことが異なると、ふたりの関係や生活に影響することもあります。特に、転勤や転職は住む場所や収入に関わってくるものです。それぞれの希望や将来のビジョンが異なると、別れを選択せざるを得ないケースもあるでしょう。【エピソード】彼氏は仕事第一主義。仕事が大切なのはわかるが、会えない日々が続くと「私のことなんてどうでもいいのかな」と不安になってしまいます。(26歳・女性)連絡頻度や愛情表現の違い連絡頻度や愛情表現などのコミュニケーションでは、お互いにとっての心地よい距離感をつかめていないと不安が生まれることも。どちらかが「相手に愛されていないのでは」「寂しい」と感じると、気持ちが冷めたり束縛したりなどの関係の変化につながることもあるでしょう。【エピソード】彼女とのLINEの頻度に悩んでいます。僕は必要なときだけでOKだと考えているが、彼女は毎日連絡を取りたいタイプ。どうしたらいいか悩んでます。(27歳・男性)異性との付き合い方の違いカップルや夫婦では、パートナー以外の異性との付き合い方が不安やすれ違いの原因になりやすいでしょう。嫉妬から相手を束縛したり、やめてほしいと言いづらいからと我慢してストレスになったりすることもあるかもしれません。【エピソード】彼氏は男女関係なく友達が多いタイプ。彼の女友達に嫉妬してしまい、つい束縛してしまいます。彼からは「心配しないで」と言われていますが、不安が尽きません。(28歳・女性)家族や友達との付き合い方の違い一緒に過ごす時間の長いカップルや夫婦では、パートナー以外の家族や友人とどう過ごしたいかに考え方の違いが生まれることもあります。特に夫婦関係では、家庭を最優先にしたいかどうか、または家庭以外の人間関係も大切したいかどうかが日常生活や精神状態に影響しやすいでしょう。【エピソード】同棲中の彼氏が、毎週末家に友達を連れてきます。私としては知らない人が家にいると気が休まらないので、外で会ってほしいです。(28歳・女性)結婚観や子育てに関する違いカップルや夫婦では、将来に関する価値観の違いに思い悩むことも。結婚前のカップルで結婚願望の有無や時期に違いがあれば、今後も一緒にいるのは難しい場合もあるかもしれません。また、同棲中のカップルや夫婦なら、家事分担や子どもの教育方針などの日常的な場面での考え方の違いにどう折り合いをつけるかがカギになります。【エピソード】私はすぐにでも結婚したいと考えているのですが、彼氏は「仕事で一人前になってから」と言っています。子どもを産みたい気持ちもあるので、前に進めない状態がもどかしいです。(29歳・女性)パートナーとの価値観の違いの乗り越え方7つパートナーとの価値観の違いを感じたら、「私たち、合わないのかな?」「本当にこの人と結婚していいのかな?」と不安になってしまうことも。それでも、価値観の違いは、発想の転換やコミュニケーションの工夫によって乗り越えられる可能性があります。ここでは、カップルや夫婦で価値観の違いに悩んだときの考え方や具体的なアイデアを紹介します。1.相手の価値観を理解しようとするカップルや夫婦は心の距離が近い分、価値観の違いが見えると「なんで違うの?」「ふたりの考えは一致していなきゃ」と不安になってしまうこともあるかもしれません。しかし、物事への考え方はそれぞれの経験によって異なるため、価値観に違いが出るのは当たり前のこと。まずは、お互いの本音を知れたことが大きな一歩なのです。相手の価値観に納得できない場合は、相手に合わせて同感するのではなく「自分は○○派だけど、相手は○○派なんだな」「自分には理解できないこともあるけれど、いろいろなタイプの人がいるんだな」と相手がどう感じるかに寄り添ってみると、違いを認めやすくなるでしょう。【エピソード】私とパートナーは真逆のタイプで、価値観が合わないこともしばしば。それでも仲がよいのは、相手の言葉に対して理解できなくても「あなたはそう思うんだね」「悲しかったんだね」と一度受け止めてから自分の意見を伝えるようにしているからだと思います。(35歳・女性)この記事もチェック👇喧嘩にならない!話し合い上手なカップルが大事にしてる4つのこと2.「なぜそう考えるの?」と背景を聞いてみるパートナーと考え方の違いに疑問を持ったら、「あなたはなんでそう思うの?」と理由を聞いてみましょう。理由を掘り下げると、「それはつらかったね」「その環境ならそう考えるのも無理はないか」と考えが一歩深まります。相手にとっても、自分の考えに興味を持ってもらえることでポジティブな気持ちが生まれ、信頼関係がより深まるでしょう。【エピソード】相手が倹約家で、「なんでそこまで節約するんだろう……理解できないな……」と思っていました。しかし、よくよく理由を聞いてみたら、小さいころに経済的に苦しかったことがわかり、背景を知るだけでも理解が深まりました。(28歳・女性)3.不満をためず、自分の意見を率直にシェアするパートナーとの価値観の違いにモヤモヤするときは、相手に自分の考えと理由をシェアしてみましょう。相手に合わせたり我慢したりし続けると、不満が募ってしまうもの。いざ話してみると、相手の理由を聞けたりあなたの気持ちに寄り添ってくれたりするかもしれません。ポイントは、相手に伝わる言葉で話すこと。あなた自身の背景や相手のことを考えた理由であれば、相手も聞き入れやすいはずです。【パートナーへの伝え方の例】理由を話す「私は○○だからこう思うんだ」自分の素直な気持ちを伝える「あなたが○○になるのが心配だから」相手にとってのメリットを伝える「○○したらもっとラクになるかも!」【エピソード】私は人に自分の気持ちや意思を話すのが苦手なタイプです。しかし、不満を溜めこむといつか爆発してしまうので、少しずつ相手に伝えることにしました。実際には、言ってみたらすんなり受け入れてもらえることもあるので、パートナーを信じてみるのもよいと思います。(30歳・女性)感情があふれだしそうなときは、一度席をはずしたり時間を置いたりして落ち着いてから話すのもおすすめです。この記事もチェック👇ケンカにならない!「不満の伝え方」のポイント5つ4.ふたりの違いを面白がる発想を転換して、ふたりの違いをマイナスに考えるのではなく「こういうタイプの人もいるんだ」「自分にはないユニークな考え方だな」とプラスに捉える方法もあります。ふたりの得意分野が違えば、それぞれの特技を活かしてさまざまな場面で助け合えるもの。考え方が異なれば異なるほどパートナーの言葉や行動をきっかけに視野が広がり、自分自身も成長するきっかけになるかもしれません。【エピソード】自分とパートナーは結構価値観が違うことが多いです。そんなときにパートナーはよく「○○ちゃんはそう考えるんだ!面白いね!」と言ってくれるので、お互いに発見があるのだなとポジティブに捉えられるようになりました。(27歳・男性)5.ふたりが納得できる方法を見つける価値観の違いと上手に付き合うには、ふたりがともに幸せになれる方法を新たにつくり出すとよいでしょう。大事なことは、自分も相手も一方的に我慢しないことです。相手に譲ってもらったときは、感謝の気持ちを示しましょう。結論は1回で出さなくてOK。話し合いを重ねながら、ゆっくり考えることも大切です。どうしても譲れない部分は、ボーダーラインを引くとストレスなく過ごせるはずです。【エピソード】家事分担が私に偏りがちなことに悩んでいました。しかし、パートナーも忙しいのでパートナーに時短家電を提案。電気代が節約できることで相手も納得し、購入に至りました。家事分担というと「どっちがやるか」で喧嘩しがちですが、そもそも量を減らしたり、アウトソースするという選択肢も視野に入れられると快適に過ごせるかなと思います。(33歳・女性)【納得しやすい方法の例】どうしても譲れないポイント以外は寛容な気持ちを持つ。連絡の頻度は、ふたりの希望のあいだをとって決める。自分が譲ったら、別のところで譲ってもらってバランスをとる。料理や掃除は時短家電を使って、家事のボリューム自体を減らす。味覚の好みが異なるときは、別々のお皿に取り分けて各自調節する。それぞれが自由に使えるお金の使い道には口出ししない。6.第三者に相談してみる価値観の違いに対して、「わかり合うのは難しいな」「話が平行線になってしまうな」と悩んでいるときは、友人や同僚などの身近な人や夫婦やカップルの相談を専門とするカウンセラーに話を聞いてもらうのもひとつの方法です。第三者と話してみると、「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」とわかったり「そういう伝え方もあるのか」とアイデアを得たりすることも。悩みや不満を口に出すと精神的にもリフレッシュできるので、おすすめの方法です。【エピソード】子どもの教育方針について意見が合わず、感情的になることも多かった私たち。同僚の口コミで聞いた、夫婦向けのカウンセリングに行ってみました。第三者のカウンセラーに入ってもらうことでお互いの考えや本音を落ち着いて話せて、解決の糸口が見つかりました。(34歳・男性)7.別れることも選択肢に入れる価値観の違いに折り合いをつけるのが難しいと感じるときは、相手と別れることも選択肢に入れると気持ちがラクになる場合があります。「この人と別れたら結婚できないかもしれない」「離婚はいけないこと」と自分自身を追い詰めすぎると、ストレスから体や心にもよくない影響が出てしまいます。「自分はどのような状態になったら幸せかな?」「相手と再び信頼関係を築けそうかな?」と考え、自分にとって納得できる方法を選びましょう。ただし、感情的に別れてしまうと後悔につながることも。パートナーの好きな部分や一緒にいるメリットやデメリットも考えたうえで決断することが大切です。【エピソード】同棲を始めたばかりのころは、「彼に合わせなきゃ」と遠慮ばかりしていました。しかし、友達の言葉がきっかけで「相性が合うか見極めるのも同棲の目的」と気付いたら、視界が開けて前向きになれました。少しずつ自分の気持ちを伝えられるようになって、彼とさらに仲良くなれました!(29歳・女性)価値観が合わないときに別れの選択肢を視野に入れたほうがいい場合パートナーとの価値観の違いに直面して、「別れたほうがいいのかな」「なかなか別れを切り出せない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。最後に、パートナーと価値観が合わないときに別れたほうがプラスになる可能性のあるケースを紹介します。一緒にいる幸せよりも辛さが上回るとき基本的に相手との違いがあるのは当たり前なので、相手と価値観が違うと感じても歩み寄ることが重要ですが、ふたりで日常生活やコミュニケーションのルールを決めても、スムーズに実行に移せないこともあるかもしれません。それぞれ赤の他人として20年以上生きていると、自分の癖や慣れないことをすぐに改善するのは難しく、長い目で見て何度も話し合う必要があります。一方で、譲れない価値観なら「なんで忘れてしまうの?」「私のことが大切じゃないの?」とモヤモヤしたり、もう一方は「頭ではわかっていても直すのが難しいこともある」「何度も注意されるのはしんどい」と息苦しさを感じることもあるかもしれません。もし、一緒にいる幸せよりも不満やつらさが上回ってしまうのであれば、別れの選択肢が浮かんでくることもあるでしょう。この記事もチェック👇夫婦の会話がないのはどうして?原因と影響、関係改善の5STEPを解説【エピソードあり】浮気を許せないパートナーに浮気をされて、「相手を許せない。でも別れたくない……」と複雑な気持ちを抱えている人もいるのではないでしょうか。カップルや夫婦にとっての異性トラブルは、ふたりの信頼関係に大きく影響します。相手を心から許せない気持ちや嫌悪感があると、今後関係を修復するのは難しいかもしれません。あなたに大きなストレスがかかるときやお互いに理解し合えないと感じたときは、相手から離れて新たな人生を歩む方法も選択肢に入れるとよいでしょう。お金や命に関する価値観のすり合わせが困難さまざまな価値観の違いのなかでも、金銭感覚や安全に関わる価値観は、相手に合わせたり納得するのは難しいもの。お金であれば生活に支障が出るほどの浪費やギャンブル、命であれば健康や安全、子どもに関する考え方が挙げられます。自分にとって大切なものや譲れないものを守るために、ふたりが別々の道を歩むのもひとつの方法です。信頼関係の再構築が難しい価値観の違いを乗り越えるには、お互いの信頼関係が不可欠です。しかし、一度失った信用を取り戻すのは簡単なことではありません。さまざまな原因で、相手の言葉を信じられなくなるほど心が傷ついてしまうこともあるでしょう。「一緒にいることに価値を感じられない」「幸せになれる未来が想像できない」と思えば、別れを選択する方法もあります。ふたりの価値観の違いを乗り越えたいときにおすすめのアプリ(画像をクリックすると、LINEの友達追加画面に飛びます)「パートナーとの価値観の違いを乗り越えたい!」「なにから話し合えばよいのだろう?」と考えている方も多いはず。そんなときは、生活習慣や将来のビジョンについてカジュアルに話せるアプリ「ふたり会議」がおすすめです!仲を深められるカップルアプリ「ふたり会議」では、チェックリストに回答しながら連絡はまめにほしい?パートナーと週1以上で会いたい?ひとりの時間は大事?一緒に住むとしたら、ゆずれないポイントはある?家事はお互いの得意分野で分担したい?家事で、家事代行や便利家電を使うのには前向き?などの幅広いテーマについて、ふたりで話し合うきっかけを作れます。LINE追加だけで使えるので、パートナーを気軽に招待できます。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜まとめ価値観の違いとは、ふたりの間に生まれる考え方や判断基準の違いのことです。価値観は生まれ育った環境や経験によって人それぞれ異なり、正解はありません。パートナーと価値観が合わないときはネガティブに考えるのではなく、理由や背景を深掘りすると、ふたりが納得できる新しい考え方や方法にたどり着けるはず。パートナーの価値観を知りたいときや話し合いたいときは、コミュニケーションアプリを活用してみましょう!