近年注目を集めている、DINKsという子どもをもたない夫婦のあり方。多様な生活観やライフスタイルが生まれている現代において、子どもをもたずに夫婦で生きていくという選択をする人も増えてきています。とはいえ、「DINKsを選択したいと考えているけど、少し不安…」「選択する前に、どんなことを考えておくといいんだろう?」と感じている方もいるかもしれません。この記事では、DINKsの意味や選択する理由、メリットとデメリット、選択する上でのパートナーとの話し合い方について紹介していきます。DINKSの意味とは?DINKsとは、「Double Income, No Kids」の略で、夫婦が、自分たちの意思で子どもを持たないことを選択するライフスタイルのことです。DINKsの概念は1980年代頃からアメリカで生まれましたが、日本では、少子高齢化や晩婚化に伴い、近年注目を集めるようになってきました。実際、厚生労働省の「2021年国民生活基礎調査の概況」では、2021年の夫婦のみの世帯数が1271万4,000人と1986年の540万1,000人よりも倍以上多い結果となりました。参考:2021年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省DINKSを選ぶ理由・メリットとは?では、DINKsを選ぶ夫婦は、どのような理由で選択をしているのでしょうか。もちろん、理由はさまざまにありますが、その中でも代表的な以下の4つの理由を紹介します。経済的なゆとりが生まれる時間のゆとりが生まれ、趣味や旅行などに時間を使いやすくなる働き方の選択肢が広がり、キャリア形成しやすい住む場所や家の選択肢が広がる1. 経済的なゆとりが生まれる1つ目の代表的な理由は、経済的にゆとりができること。DINKsの場合、夫婦ともに働いていることが多いため、収入が安定しやすいといえます。それに加えて、子育てにかかる費用やこれにより、経済的な負担が軽減され、自由な使途に収入を destinate することが可能となります。旅行、趣味、贅沢な経験など、生活の質を向上させるために使える余裕が生まれます。2. 時間のゆとりが生まれ、趣味や旅行などに時間を使いやすくなる経済的なゆとりだけでなく、時間のゆとりができることも大きいでしょう。一般的に、子どもが巣立つまで約20年。子どもを育てることで得られる喜びももちろんある一方で、子育てに費やす時間が膨大であることは事実です。子育ての時間がないことにより、日常生活において時間の制約が少なくなり、自分たちの趣味や興味関心のあることのために時間を使いやすいといえます。また、予定も柔軟に調整しやすいため、旅行などにも行きやすいでしょう。3. 働き方の選択肢が広がり、キャリア形成しやすい多様な働き方を選択できることも、メリットの1つ。DINKsの場合、子どものいる場合に比べ、勤務地や職種、雇用形態にこだわらず、自由な働き方を選択しやすいといえます。その結果、夫婦それぞれがキャリアを追求しやすくなり、仕事において新たな挑戦やキャリアアップが期待できます。働き方やキャリアの選択肢が増えることで、自己実現の機会も広がるでしょう。4. 住む場所や家の選択肢が広がる子どもがいる場合、子どもの通学や生活環境を考慮して住む場所を選ぶ必要があります。DINKsの場合、そうした制約に左右されないため、住む場所や住居の選択肢が広がります。都市部や海外など、夫婦の希望に合わせて理想の居住地を選ぶことができます。これにより、生活スタイルや好みに合わせた住環境を構築することができます。DINKsを選ぶ理由は夫婦によって異なり、これらの理由が一概に当てはまるわけではありません。DINKsを検討している場合、お互いが「何にメリットを感じているのか」をしっかり話し合っていくことも大切です。>>>パートナーと子どもやお金について話し合える「ふたり会議」の詳細を見るDINKSのデメリットは?DINKsは魅力的なライフスタイルである一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。以下に、代表的なデメリット3つを紹介します。将来の生活に不安を感じる 世間体が気になることがある途中で意思が変わることがある1. 将来の生活に不安を感じるDINKsの場合、子どもに頼れないため、老後の生活を夫婦で支え合っていく必要があります。そのため、将来の老後や病気に対する不安が増すこともあるでしょう。子どもが親のサポートとなる状況がない分、老後の生活や医療費に対する計画が大切になります。2. 世間体が気になることがある夫婦で話し合い、DINKsとして生きていくと決めたとしても、親や親戚、周囲の友人からなかなか理解を得られないこともあるかもしれません。実際に、相手に悪気がなかったとしても「子どもはいつできるの?」と尋ねられる夫婦は多いことでしょう。そうした周囲の反応とどう付き合っていくかは、考えておきたいポイントです。3. 途中で意思が変わることがあるDINKsという選択肢を一度とったとしても、一方が将来的に子どもを欲しくなる可能性がないわけではありません。途中での意思変更が生じてしまうことで、夫婦関係に問題が起きることもあります。このように、DINKsにはデメリットも存在します。ですが、こうしたデメリットは、常に夫婦が対話しながらお互いの価値観を理解しようと努力することによって、回避できることも多いです。DINKSを選ぶ前に、話し合っておくべきこと次に、DINKsを選ぶ前にどのようなことを話し合っておくべきかについて紹介します。DINKsを選択することを検討しているカップルのみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。1. 経済的な計画どの程度の生活費がかかるのか、収入が必要かを共有し、マネープランを立ててみましょう。子どもにお金がかからない分、経済的に余裕が生まれて収支計画がずさんになる可能性があるためです。生活費、老後の備え、予期せぬ支出に備えるための計画を一緒にたてておくことが重要です。2. キャリアの目標DINKsの場合、夫婦それぞれがキャリアでの自己実現を目指していることも多いでしょう。それぞれのキャリアにおける目標や夢を共有し、お互いが目標に向かっていくのをサポートし合えるようにすることが大切です。3. 家族や友人との関係DINKsを選ぶことで、周囲の人との関係にどのような影響がありそうかも考えておきましょう。特に、お互いの家族がどう感じるか、どのようにコミュニケーションをとっていくかについて、話し合っておけるとよいでしょう。お互いが納得してDINKsという選択肢を選ぶためにも、選ぶ前にしっかりコミュニケーションをとり、考えをすり合わせておきましょう。この記事もチェック👇「子どもどうする?」温度感や時期、パートナーと話し合うべき6つのこと途中で気持ちが変わったら…パートナーとどう話し合う?とはいえ、途中でどちらかの気持ちが変わることもあるかもしれません。気持ちの変化にお互い戸惑うこともあるかもしれませんが、対話をする姿勢をもち、まずはコミュニケーションをとることから始めましょう。まずは前提として、気持ちが変わったことをごまかしたり隠したりすることなく、相手を思いやりながらも率直な気持ちを伝えるようにしましょう。伝えられた方も、初めから否定するのではなく、まずは相手の言葉に耳を傾け、相手の立場を想像して受け止めるように努めましょう。そして、お互いの気持ちを知った上で、改めて将来の展望について話し合いましょう。ときには、お互いの妥協点を見つけ、共通のゴールを再設定することが必要かもしれません。お互いの価値観や目標を尊重しながら、新しい方向性を見つけるようにしましょう。また、大きな決定や変更は急いで行わず、慎重に検討することが重要です。時間をかけ、適切な意思決定をするようにしましょう。>>>パートナーと子どもやお金について話し合える「ふたり会議」の詳細を見る価値観は変化するもの。話し合いで歩み寄っていこうDINKsは選択肢の一つであり、そのメリットは多岐にわたります。自由な時間や経済的なゆとりがある中で、夫婦で理想の未来をデザインしていくことができます。一方で、価値観はずっと同じではなく、変化するもの。夫婦関係を築いていく上では、お互いの立場を想像しながら、コミュニケーションをとっていくことが重要です。とはいえ、「DINKsに関心があるけど、相手がどう思っているかわからない…」「子どもをもつかどうか、話し合いたいけど少し怖い…」そんなふうに感じている方もいるかもしれません。そんなときには、話し合いをサポートしてくれるツールを活用するのもおすすめです。カップル向けの対話アプリ「ふたり会議」では、結婚したら、子どもは欲しい?お互いの収入はオープンにしたい?家事はお互いの得意分野で分担したい?一緒に住むとしたら、ゆずれないポイントはある?パートナーの働き方で心配なことはある?セックスに関して「こうしてほしい」などの要望はある?などといった幅広いテーマについて、話し合うきっかけを作ることができます。子どもをもつかどうかは、人生において大事な選択です。この記事を読んでくださった皆さんが、二人の幸せな未来に向けて、一歩踏み出せることを、心から願っています。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜