カップルのなかには、「結婚前に同棲期間がほしい」と考える人が増えています。しかし、「同棲したらふたりの関係がマンネリ化して結婚が遠のくのでは」「ケンカして別れてしまうのでは」と不安になることもあるでしょう。この記事では、同棲から結婚に至るタイミングやふたりで確認しておきたいこと、話し合いのスムーズな切り出し方を紹介します。同棲から結婚までの理想的な期間とは?マイナビウエディングの調査によると、結婚前のカップルが同棲してから結婚するまでの期間は、半年から2年程度が多いようです。しかし、実際の期間はカップルによって異なるため、一概に「理想的な期間はいつ」と決めることはできません。「みんながどうしているか」も気になるところですが、大切なのはパートナーと話し合ってふたりが納得できるタイミングを導き出すことです。結婚前のカップルが同棲するメリット結婚前の同棲は、お互いの内面やふたりの相性を深く知るうえでプラスに働きます。ここでは、結婚する前にパートナーと共同生活を始めるメリットを紹介します。お互いの生活習慣や価値観がわかる日ごろから頻繁にデートを重ねているカップルも、いざ一緒に暮らしてみると今まで知らなかった一面や考え方を知ることになるでしょう。パートナーとは、カップルとはいえ赤の他人です。一つ屋根の下で生活をともにできる相手かどうかを見極めることは、あなたが幸せな未来を歩むうえで大きなポイントになります。結婚準備を進めやすいプロポーズ後やふたりのあいだで結婚の意思が固まっているなら、同棲することでスムーズに結婚準備を進められます。例えば、ひとり暮らしよりもふたり暮らしのほうが家賃や光熱費を節約しやすいため、より早く結婚資金が貯まるでしょう。また、結婚式を挙げる予定のカップルなら、すぐにコミュニケーションをとれる距離にいたほうが話し合いが捗ります。結婚生活への不安を解消できる結婚願望がある人のなかにも、「他人と暮らせるか不安」「自分は結婚に向いていないのでは」と不安な気持ちを抱えている人は多いのではないでしょうか。同棲すると、実際の結婚生活をイメージできるとともに、相手との相性もチェックできます。万が一どうしても相手と合わない場合でも、結婚前なら引き返しやすいものです。「一緒に住んだら相手に飽きられるのでは」「ダメな自分を見せて嫌われたくない」と同棲をネガティブに考えているなら、「同棲生活はお試し期間」「私も相手を見極められる」と発想を転換してみると、あなたにとってのメリットが見えてくるでしょう。結婚前のカップルが同棲するデメリット「同棲したら結婚が遠のくのでは?」「結婚前に同棲するのは漠然とよくないイメージ」と不安を抱えている人もいるでしょう。ここでは、結婚前のカップルが一緒に暮らすときに起こりうるデメリットを紹介します。ひとりの時間が少なくなる同棲を始めると、必然的にパートナーと一緒にいる時間が増えます。好きな人と一緒にいられるうれしさがある一方で、慣れるまでは「ちゃんとしなきゃ」と気を遣って疲れたり、ケンカをしたときに逃げ場がないストレスもあるかもしれません。カップルによって、パートナーとの心地よい距離感は異なります。ふたりの時間を優先するだけでなくひとりの時間がどのくらい必要かも考えてみると、居心地のよい距離感を見つけられるでしょう。マンネリ化する場合がある同棲期間が長くなるにつれて、パートナーへの飽きや相手のマイナス面が気になることもあるかもしれません。生まれ育った環境や経験が異なるふたりが一緒に暮らすと、どうしても合わない部分が出てくるのは当たり前のことです。悩みがあるときは、相手に対して「私さえ我慢すれば」と遠慮を続けていると相手への嫌悪感につながることも。ひとりで抱え込まずにパートナーに自分の気持ちを伝えて話し合うと、お互いの理解や信頼関係の構築につながるでしょう。結婚のタイミングを逃すことがあるプロポーズなしで同棲に至った場合や明確な同棲期間を決めていないカップルは、交際期間だけが長引いてしまうことも。「いつになったら結婚できるんだろう」「好きだから別れられない」と悶々としているうちに時間が過ぎてしまいます。モヤモヤを感じているときこそ、将来に向き合うよいタイミングです。パートナーに不安な気持ちを伝えながら、未来の話を切り出すきっかけに変えていきましょう。この記事もチェック👇同棲から結婚までの期間やタイミングは?結婚前同棲のメリットと切り出し方結婚前提で同棲するときに確認したいこと結婚前提の同棲では、いくつかのポイントを共有すると居心地のよい関係を築けます。ここでは、同棲をスタートする前に確認しておきたいことをみていきましょう。同棲の目的をはっきりさせる結婚前に同棲を始めるときは、一緒に暮らす目的を明らかにしましょう。「好きだから」「一緒にいたいから」などの恋愛感情だけを理由に同棲し始めると、マンネリ化や結婚のタイミングが遠のいてしまうことも。パートナーとは「早く結婚資金を貯めるため」「結婚生活をイメージするため」などの将来に向けた前向きな理由を話し合っておくと、次のステップに進みやすくなります。この記事もチェック👇【実例アリ】同棲前に決めたい8つのルール!揉めないために話し合いたいこと同棲期間を決めるパートナーと結婚したいと考えているなら、同棲期間を決めておくことも大切です。期間を決めずに同棲を始めると、「まだ結婚する決意が固まらない」「今じゃなくてもよいのでは」と結婚のタイミングが後ろ倒しになりやすいもの。同棲から結婚までの期間は、3カ月や半年、1年など、カップルによって異なります。結婚資金が目標額に届く時期や仕事の予定などを考慮しながら、お互いが納得できる同棲期間を話し合いましょう。結婚までの計画を立てる結婚前提の同棲であれば、未来の具体的な計画を立てるとスムーズです。入籍日や結婚式から逆算して、次のように用意するものやできるアクションを書き出していきます。結婚式や入籍日などの日程を決める結婚資金の目標額を決めるお互いの家族に会う日を決めるプランを立てて実行していくと結婚そのものがうやむやになることがなく、着実に前に進めるでしょう。生活費の割合を決める共同生活をするうえで欠かせない生活費には、家賃、光熱費、食費、生活用品費、交際費などが含まれます。生活費の分担方法の例として、次のようなパターンが挙げられます。ひとつの口座に、毎月それぞれがお金を振り込む項目ごとに支払い分担を決める(家賃は彼氏、食費は彼女など)翌月に前月の生活費を計算し、不足分を相手に支払う結婚準備中であれば、結婚資金や新生活に向けた貯金もできると安心です。お互いの収入をオープンにしたうえで、無理のない負担割合を話し合いましょう。家事の分担を決める掃除、洗濯、炊事などの家事分担も、負担の偏りが不満につながりやすいものです。「女性だから家事をする」「収入が少ないほうが家事をする」などのイメージや固定観念で考えるのではなく、お互いの帰宅時間や休日に応じて納得できる方法を決めましょう。さらに、お互いが担当している家事をリストにすると負担割合がわかりやすくなります。また、家事分担をしても「実際にやってみたら難しかった」「仕事が忙しいときはきつい」と壁にぶつかることも。悩んだときはひとりで抱え込まず、パートナーと共有しながら臨機応変に対応しましょう。お互いの譲れないポイントを話し合う同棲生活に不安があるときは、お互いの譲れないポイントやルールを話し合うことをおすすめします。一緒に暮らしてからいきなりカルチャーショックを受けるよりも、前もって伝えておくと受け入れやすくなるでしょう。相手と意見が合わないときは、自分が一方的に我慢したり無理に相手を変えようとしたりするのではなく、お互いの違いを認めたうえで受け入れる選択肢もあります。同棲から結婚にステップアップするタイミング同棲中のカップルが結婚を決意するタイミングには、イベントや環境の変化がきっかけになることも。続いて、同棲から結婚につながりやすいタイミングをみていきましょう。誕生日や記念日のときカップルのなかには、どちらかの誕生日や「付き合って○年」などの記念日、クリスマスなどの特別なイベントのタイミングに結婚の意思を確認する人もいます。イベントを機に改まって将来の話をするうちに「結婚したいね」と話が進んだり、パートナーにサプライズでプロポーズされたりなど、大きな決断を迫られることもあるでしょう。仕事に変化があったときお互いの仕事の変化も、結婚を前向きに考える理由になるでしょう。昇進や転職を機に経済的な余裕ができたり、どちらかの転勤が決まったりしたことをきっかけに「夫婦になろう」と決意を固める人も。ただし、転居や退職などの環境の変化が伴う場合は、プロポーズや婚約に喜ぶだけでなく、自分自身のタイミングも慎重に見極める必要があります。この記事もチェック👇【実体験】遠距離恋愛から結婚するために、私と彼が話し合ったこと身近なカップルが結婚したとき兄弟姉妹や共通の友人、同僚などの身近な人の結婚をきっかけに、自分たちの未来を意識する人も多いはず。「幸せそうでうらやましいな」「私たちもそろそろかな」と前向きな気持ちになれると、結婚に向けてアクションを起こしやすいもの。周囲への憧れに流されるだけでなく、パートナーと将来の展望を話し合うきっかけになるとよいですね。賃貸住宅の契約更新が近づいたとき現実的なタイミングでは、借りている家の契約更新が結婚のきっかけになることも。賃貸契約では入居してから1~2年のタイミングで更新料が発生する場合が多いため、「引っ越しを機に結婚しよう」と考える場合もあるでしょう。新居に引っ越すと新鮮な気持ちで結婚生活をスタートできるとともに、抑えた更新料を結婚資金や生活費に充てることもできます。結婚資金がたまったとき結婚を前提に同棲中のカップルであれば、結婚資金が十分に貯まったときや事前に決めていた目標額の達成とともに結婚に進みやすいでしょう。結婚式や新婚旅行など、カップルが希望するイベントによっては大きなお金が必要になります。資金が貯まったタイミングであれば、理想の挙式や旅行を実現できるはずです。子どもを授かったときカップルのなかには、女性の妊娠をきっかけに結婚する人もいます。新しい命を授かることは奇跡であり、大変喜ばしいことです。ただし、予期せぬ妊娠であれば、お互いの家族への挨拶や自身の仕事の調整、金銭面の準備などの課題が発生するかもしれません。同棲から結婚にステップアップしたいときの切り出し方現在同棲中で「そろそろパートナーと結婚したい」「プロポーズがないまま同棲し続けるのが不安」という人は、自分からパートナーに意思を確認してみましょう。ここでは、結婚の話題を切り出す具体的な方法を紹介します。自分の結婚のイメージを伝えるパートナーと結婚したいなら、日ごろのコミュニケーションのなかで「将来はこんな家に住みたいな」「結婚や出産をしても仕事を続けたいな」など、具体的なイメージを話してみましょう。自分の希望を伝えるだけでなく、「あなたはどう考えてる?」と質問するとお互いの価値観を共有しやすくなります。近況報告から将来の話につなげるパートナーに将来の話題を切り出す勇気が欲しいときは、まずは仕事や日常生活などの近況報告をしてみましょう。「○月は繁忙期で忙しい」「夏休みは一緒に○○に行きたい」など、ちょっとした話題がおすすめです。日々のコミュニケーションから相手と安心して話せる関係が築けると、少しずつ自分の希望や本音を打ち明けられるでしょう。結婚への不安を打ち明ける「結婚したいけれど不安もある」と感じているなら、パートナーに相談してみましょう。パートナーの転勤や転職などの環境の変化を伴う結婚であればキャリアプランに悩んだり、価値観の違いを感じていれば「この先この人と一緒に生きていけるかな」と心配になったりするのは無理もないことです。インターネットやSNSで「みんなはどうしているかな?」と調べるだけでなく、相手に自分の気持ちを伝えながら具体的な解決策を考えることも大切です。お互いの家族に会いたいと話す結婚を考えているパートナーには、「あなたのお父さんやお母さんに会いたい」と話す方法もあります。このときに注意したいのは、遠まわしに結婚願望を匂わせるのではなく「将来に向けて」「結婚に向けて」と理由を口に出すことです。パートナーの家族に会うと、相手の新たな一面が見られたり良好な関係を築くヒントを得られたりすることも。さらに、家族のサポートが結婚の後押しになるかもしれません。記念日や旅行のときに本音を伝える「真面目な話をするきっかけがつかめない」「重いと思われたくない」と言いづらさを感じているなら、ふたりの記念日や旅行などの特別な日に気持ちを伝える方法もあります。イベントのときは心が開放的になるので、普段は話しづらい話題や本音もリラックスして伝えやすいはず。口にしてみると案外「それいいね!」とポジティブに受け入れられたり、「実はこう考えているんだよね」と相手の気持ちを知るきっかけになったりするかもしれません。同棲中に結婚の話を切り出すときに注意したいこと「結婚の話を切り出したいけれど、彼に結婚したくないと言われたら傷つく」「相手に重いと思われない伝え方はないかな」と悩んでいる人もいるかもしれません。ここでは、同棲中のパートナーに結婚の話題を切り出すときに注意したいことを紹介します。お互いの考えを尊重する結婚は、ふたりの意思が一致してはじめて成り立つものです。「結婚したい」と一方的に迫るのではなく、「私はこうしたいのだけど、あなたはどう思う?」と質問したり「なぜそう思うの?」と理由を深掘りするとお互いの気持ちを確認できます。相手と自分の意見が異なる場合は頭ごなしに否定せず、「あなたはそう思っているんだね」と事実を受け止めながら相手の言葉に耳を傾け、「○○できたらうれしい」とポジティブな言葉で自分の考えを示すと、前向きに話し合えるでしょう。まわりくどい言い方をしない彼氏からプロポーズしてほしいと願うあまり、つい遠まわしな表現や行動をとりたくなることもあるかもしれません。しかし、「結婚願望を匂わせれば気づくはず」「私の気持ちを察してほしい」と思っていても、相手にはなかなか伝わらないもの。「心配だから確かめたくて」「私にはこういう不安があるのだけど、あなたはどう思ってるかな?」など、自分が口にしやすい言葉で伝えられると、お互いの気持ちを理解し合えるでしょう。周囲からの影響を理由にしない身近な人の結婚ラッシュが訪れたり周囲に「いつ結婚するの?」と聞かれたりすると、自分も今すぐ便乗したくなることも。しかし、焦る気持ちはわかりますが、結婚は自分たちにとってのタイミングが重要です。「○○ちゃんが結婚したから私もしたい」と他人の結婚を理由にするのではなく、「私たちはどうしようか」「どのタイミングがよいかな」と前向きに話し合うきっかけになるとよいですね。この記事もチェック👇同棲して結婚しない選択はあり?なし?メリットや理由、話し合う方法を徹底解説同棲や結婚についてパートナーと話し合いたいなら「ふたり会議」がおすすめ!「話し合いが大切といっても、いざとなるとなかなか切り出せない」「同棲前や結婚前に話し合いたいけれど、きっかけがつかめない」と悩んでいるなら、アプリを活用する方法もあります。パートナーと将来の希望や価値観をシェアしたいなら「ふたり会議」がおすすめです!次のように、同棲生活や結婚生活への希望、お金や家事の分担などのリアルな質問に答えながら、2人の生活や将来についてカジュアルに話せます。【質問の例】一人の時間は大事?機嫌が悪い時は放っておいてほしい?家事代行を使いたい?子どもは欲しい?ここ最近でパートナーに褒めてもらいたいことは?LINEに追加するだけで使えるので、パートナーを気軽に招待できるのも魅力。パートナーにアプリの話題を切り出すときは、「お互いの考えを知りたい」「面白そうなアプリがあるよ」と伝えるとスムーズです。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜まとめ同棲から結婚までの期間は、周囲に合わせるのではなく「自分たちがどうしたいか」を話し合い、お互いに納得できることが大切です。話し合いが苦手なカップルも、同棲を通して少しずつお互いの気持ちを伝えられるようになると信頼関係が深まり、より居心地のよい関係を築けるでしょう。同棲や結婚についてパートナーに話しにくい方や話すきっかけが欲しい方は、アプリを活用するのもおすすめです!