結婚は人生において重要な節目であり、結婚前にはパートナーとの十分な話し合いが欠かせません。特に、婚活中や結婚を意識している段階では、パートナーとの間でしっかりとコミュニケーションをとるのが非常に大切です。しかし、なかなかパートナーとうまく話し合いができない……とお悩みの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。自分らしいパートナーシップを学び、実現するコミュニティ「ふたりの教室」でも、婚活中、相手の内面をもっと知りたいけど何から話せばいいかわからない。結婚前に話し合っておくべき内容について、事前に学んでおきたい。パートナーと険悪にならずに話し合える方法を知りたい……。などといった声が聞こえてきました。そんな声を受けて企画されたのが、婚活中のコミュニケーションに焦点をあてたイベントである「結婚を墓場にしない!川崎貴子&あつたゆかが語る”婚活中・交際中に話し合うべきテーマ”」です。今回は、キャリア・婚活コンサルタントである川崎貴子さんをゲストにお招きし、交際中によくあるお悩みの解決策や、パートナーとうまく話し合うコツ、結婚前に話し合うべきテーマについてお話ししていただきました。(ふたり会議について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください)ゲスト紹介:川崎貴子さんリントス株式会社代表取締役。婚活結社「魔女のサバト」主宰。25歳のときに、働く女性のための人材コンサルティング会社、株式会社ジョヤンテを設立。2016年11月、働く女性のための婚活サイト「キャリ婚」を立ち上げる。一貫して「働く女性の成功・成長・幸せをサポート」する仕事に携わり、人材紹介事業や教育事業、女性活躍支援コンサルティング事業などを展開。プライベートでは2児の母。X(旧Twitter)アカウントはこちら。婚活中によくあるお悩みの解決策とは?解決策①相手の人となりを知るための3つのステップを踏むあつた:結婚相談所で出会ったパートナーと仮交際中の方から、相手を知ってからの期間が短いままで、本当の人となりに近づけているのか、自信がありません。何をどう見ればいいのでしょうか?というご相談をいただきました。仮交際中なので、おそらく付き合って数ヶ月くらいかな。人となりをどう知っていくのがベストなのか、難しいところですよね。川崎さんならどうするのがいいと思いますか?川崎さん:そうですね。私は、恋愛期間中に人となりを知るために必要な3つのステップがあると思っています。あつた:3つのステップ! 気になります。川崎さん:1つ目のステップは、いいところを見せ合うこと。私は料理ができます、話を聞くのも得意です、とお互いのいいところを見せ合うのが大事かな、と思っています。2つ目のステップは、ふたりで同時体験をすること。ふたりとも初めての場所に行ってみたり、初めての体験に挑戦してみたりするのがおすすめです。ふたり同時に初めての体験をすると、「あそこが難しかったね」や「さっきは協力できてよかったね」と、お互いをより深く知るきっかけにつながりますよね。加えて、「こういうときは少し慌ててしまったね」などといったように、ふたりとも余裕がないときの状態も見られます。3つ目のステップは、自己開示できる関係になること。人間にはいいところだけではなく、欠点やコンプレックスなどもありますよね。「他の人には話しにくい内容でも、あなたになら話せる」と、お互いに自己開示ができる関係になれるのが理想ですね。上記の3つのステップをひっくるめて「相手の人となり」がわかると感じています。あつた:おっしゃる通りですね。3つのステップの理論が完璧すぎて、何度も頷きながら聞いておりました。川崎さん:相手の人となりを知りたいと思ったとき、あつたさんはどうしますか?あつた:そうですね……。私はストレートに聞くようにしています。「〇〇さんって、とても素敵なところばかりなんですが、欠点はありますか!?」と本人に聞いていますね。「〇〇さんでも余裕がなくなるときはありますか?」や、「余裕がなくなったときは放っておいてほしいタイプですか?」などと直球で聞いてしまうのもアリだと思います。解決策②相手のわかりやすい言語で話すあつた:次に紹介させていただくお悩みは、現在パートナーを探し中の方からのご相談です。会話の糸口として潜ませているつもりのフックに全く気づかない方が多くいらっしゃるのですが、男女でフックの潜ませ方や気づき方は違うのでしょうか? 会話が噛み合っていないように感じるのが悩みです。といったお悩みについて、川崎さんはどう思われますか?川崎さん:そうですね……。これは性別ではなく、お互いを「異星人」だと思ったほうがいいかな、と率直に感じました。前提として「そもそも相手は自分とは異なる人間だ」と捉えておくといいのかも。感覚でわかり合えたり、 共感ベースでコミュニケーションが取れたりする関係だと、フックを活かした会話ができますよね。しかし、コミュニケーションスタイルは人それぞれ違います。コミュニケーションの概念が、共感を大事にするタイプなのか、情報の伝達タイプなのかを把握した上で、お互いにわかりやすい言語で話すようにするとスムーズなのかなと感じています。あつた:わかります! 実は私も情報の伝達タイプです(笑)川崎さん:私もです(笑)一人ひとり、本当にタイプが違うから、お互いにとってわかりやすい言語で話すようにするのがいいかもしれませんね。カップル間の話し合いがうまくいく3つのコツコツ①主語を「私」にして、相手の気持ちを「聴く」あつた:次のテーマでは、カップルで話し合う3つのコツについてお話していきます。1つ目のコツは、主語を「私」にして伝え、相手の気持ちをしっかり「聴く」こと。「なんで子どもの話になるといつも逃げるの?」などという言い方はギスギスしやすいですよね。不満に思う気持ちはあってもいいし、もちろん伝えてもいいんです。しかし伝える際は「これをしてくれてありがとう。でも本当はあれもしてくれるとうれしい」といったように、自分を主語にして話せるとよりいいかもしれません。川崎さん:わかります。実は私もこれで何度も失敗しています……(笑)「あなたはなんで〜してくれないの?」ではなく、「私は悲しいと感じるけど、あなたはどう思う?」と言い換えると、相手も素直な気持ちを伝えやすくなり、喧嘩っぽくなりにくいですよね。コツ②ふたりの気持ちに余裕があるときに話すあつた:2つ目のコツは、ふたりの気持ちに余裕があるときに話すこと。ふたりで話し合う際は、「いつ話すか」と「どう話すか」がとっても大切です。どんなに話し合いが上手なカップルでも、仕事で忙しかったり、精神的に余裕がなかったりすると、建設的に話し合うのは難しいですね……。川崎さん:タイミングとシチュエーションはすごく大事ですね!たとえば、夜中に考えて考えて考えて……寝起きのパートナーにバーっと言ってしまうのはよくないパターンですよね。「今、話しても大丈夫かな?」と考えて、一呼吸置いてみる。また、対面ポジションは攻撃的になりやすいので横並びで話すようにするのもおすすめです。コツ③1回の話し合いで全てを話し合おうとしないあつた:3つ目のコツは、1回の話し合いで全てを話し合おうとしないこと。お金や子ども、住む場所などは重要なトピックです。人生を左右するような内容な上に、今まで別のバックグラウンドで生きてきた人たちが話すわけですから、むしろ1回で終わるほうが稀なんですよね。川崎さん:確かにそうですね。お金や子どもなどについてはとても大きい問題なので、お互いに意見をぶつけ合うのではなく、ふたりでリサーチしたり、お互いの背景を知る時間も必要ですよね。あつた:そうなんです。1回目は「まずふたりの価値観が違うというのがわかったね、それだけで第一歩だね」とふたりの気持ちを共有できれば十分!2回目にお互いの意見に関する思いや理由を話し合って、3〜4回目で解決策を話し合う。これを何十回も繰り返し、ゆっくりと時間をかけて話し合いを進めるのがいいのではないかなと思っています。結婚前に話し合っておくべきテーマとは?あつた:ここからは、結婚前にパートナーと話し合っておきたいテーマについてお話ししていきます。ふたりでしっかり話し合っておきたいテーマとしては、①ふたりでどのように過ごしたいか、どのような関係を築いていきたいか②ライフプラン(妊娠出産・家事育児など)③キャリアプラン(仕事内容・役職・働き方、現在と将来)といった3つに大きく分けられるかなと思うのですが、川崎さんが「結婚前に話しておくべき!」と考えるテーマについてお伺いしてもいいですか?川崎さん:はい。結婚前にはズバリ「お金」について話すべきですね。一番大切なのは「お金」の話川崎さん:結婚だけでなく離婚についても、ご相談を受けていると最終的な決断のポイントが「お金」にまつわるケースが多いと感じます。お金に関しては離婚のきっかけにも、離婚を踏みとどまる理由にもなっています。お金の話は、キャリアの話にもつながりますよね。起業したい、移住したいなど、ライフプランや働き方も含めたお金の話をするのはとても大切。結婚前にはもちろん、結婚してからもしっかり話し合うべきだと思っています。あつた:確かに! お金の話=人生の話なんですよね。たとえば、家電を買うのにもお金が絡んできますし、「結婚式を挙げるのか」「どれぐらい豪華な結婚式にしたいのか」といった話にも、お金は重要なポイントになりますよね。川崎さん:そうそう! お金はふたりの結婚生活のみならず、人生にも大きく影響します。しかし、お金について話し合えているカップルは意外と少ない……。そんなカップルのお助けアイテムとして「ふたり会議」をおすすめしています!婚活中・交際中におすすめな「ふたり会議」とは?ふたりの価値観を簡単にシェアできるアプリ「ふたり会議」あつた:「ふたり会議」をおすすめしてくださって本当にうれしいです!お金や子ども、住まいについてなど重要で大きなテーマほど、意外とふわっとしか話し合えていないケースは多いと感じています。とは言え、いざ具体化して話し合いたいと考えたときに、「話を切り出すのが難しい」とつまずくパターンもよく耳にします。「ふたり会議」はLINEの友達追加をするだけで、結婚や子ども、お金などいろんな価値観をLINE上で簡単にすり合わせられるようになっています。たとえば細かいところでいうと、実家や義実家の帰省頻度や育児休業を取得したいかどうかなども大切なすり合わせポイントですよね。川崎さん:ポイントですね! でもやはり少し話しにくいテーマではありますよね。あつた:そこで「ふたり会議」では、「実家や義実家には毎年帰りたいか?」や「育休は取りたいか?」という質問も用意しています。他にも、家事分担やお金の管理方法、セックスの価値観についてもすり合わせできます。川崎さん:どれも切り出すハードルを高く感じてしまうトピックですが、すべて大切な話ですね。婚活中の女性を支援する中で、今までずっと「すり合わせが大事だよ」と教えていましたが、「具体的にどうすればいいの?」となると説明しづらかったんですよね。そこで「ふたり会議」のような便利なツールを紹介できるのは本当にありがたいです。ぜひみなさんに「ふたり会議」 を使ってみてほしい!あつた:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけてとてもうれしいです!「ふたり会議」では、結婚式はしたい?将来的に子どもはほしいと思う?料理で、お惣菜や冷凍食品に頼るのには前向き?自分の実家に、毎年パートナーを連れて帰省したい?など、交際中から結婚後までの幅広いトピックについて、ふたりの価値観をシェアできます。まずは、おひとりからでも登録できますので、ぜひ気軽に試してみていただけたらと思います。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜この記事もチェック👇婚活で「価値観が合う相手」よりも大事なこととは?まとめここまで川崎さんの実体験も伺いつつ、トーク形式でお話ししていただきました。結婚前には、パートナーとの話し合いが必要不可欠です。婚活中や結婚を意識している段階で、パートナーとうまく話し合えるようになれたら、これからのふたりの暮らしはより快適で楽しいものになるでしょう。ぜひ、本記事で紹介した話し合い方や解決策を参考にして、結婚を墓場にせず、幸せな未来を築いていってくださいね。