結婚後も自分のキャリアを築いていきたいと思っているけど、家事・育児に当事者意識を持っている男性になかなか出会えない……。婚活中の方もパートナーがいる方も幅広くパートナーシップを学べるコミュニティ「ふたりの教室」で、そんなお悩みの声が上がりました。メンバーの声がきっかけで生まれたイベントが、「令和の婚活最前線!共家事・共育児ができるパートナーシップを築くまで」です。今回はマッチングアプリや結婚相談所での婚活経験があり、「共家事・共育児」ができるパートナー探しについてSNSで発信しているあやめさんをゲストにお迎えして、家事・育児に共に取り組めるパートナーを見つけるコツについてお話をお聞きしました。ゲスト紹介:共家事・共育児を実践するあやめさん男女平等について考えるミドサー会社員。「今の日本は男女平等!」と信じていたのに、婚活で「共働きでも家事育児は女の仕事」という男性と遭遇しまくり絶望。6年間の婚活を経て5歳年下の夫と結婚。結婚後は5:5で家事を担い、娘誕生後は夫婦で1年の育休を取得。現在2歳児育児中。noteと、X(旧Twitter)にて婚活で家事・育児を公平に分担できる男性と結婚する方法を発信している。婚活で自己分析をし、「共に家事・育児ができる人がいい」と気づいたあやめさんは23歳のとき、学生時代の恋人と別れたのをきっかけに恋活を始め、相談所で活動しているうちに「本当に求めている人はどんな人なんだろう?」と自己分析した結果、家事や育児を協力してできる人だと気づいたそう。自分が本当に求めているものに気づいて活動してからは、トントン拍子に婚約して結婚。現在は夫さんと対等なパートナーシップを築き、共家事・共育児をしています。結婚後は料理、掃除なども半々でしているのですが、厳密に分担しているというよりは「今日は夕食を作ってもらったから、お皿洗いは私がやるね 」とバランスをとっています。また、我々夫婦には2歳の子どもがいるのですが、生まれたときは夫婦ふたりで1年間の育児休業を取得しました。しかも夫は会社で初の男性育休だったので頑張って取りました。共家事・共育児パートナーとの生活では産後クライシスも防げるでは実際、家事や育児に対して当事者意識がある人と結婚したらどういう生活になるのか、共家事・共育児生活のいいところをあやめさんに詳しくお聞きしました。1.子育て中でも睡眠時間を確保でき、趣味の時間を持てる子育て中でも睡眠と自分の時間の確保もできることが大きなメリットだとあやめさんは話してくれました。育児の中でも大変な時期がいくつかあり、その中の1つが「魔の2歳児」。あやめさん夫婦のお子さんは今ちょうど2歳ですが、夫婦ともに1日7時間は寝られているそう。また、趣味の時間も1日1時間は取れているとのことでした。2.子育て中でもキャリアを維持できるまた、仕事面では子育て中でもキャリアを維持できるメリットがあります。あやめさんも夫さんも基本は定時退勤ですが、時短勤務ではないので給料も下がらない。忙しい時期は交代で残業し、重要な会議などもお互いにあらかじめ「この日は絶対外せない」と伝えているため、仕事のパフォーマンスを落とすことなく、評価も維持できているそう。3.子供がママとパパのどちらも大好き「何よりいいのは共家事共育児していると夫婦仲良しでいられるんです」とあやめさん自身の体験を紹介してくれました。産後クライシスなどの言葉もありますが、我々の場合はむしろ育児を一緒にしている中でバディ感のようなものが強くなってより一層仲良くなりました。夫婦仲良しで一番いいのは「子どもがママもパパも大好き」なところ。あやめさんと夫さんは同じくらいお子さんと関わっているため、お子さんが「ママじゃなきゃイヤ!」と言う場面が全くないそう。普段からママに育児が偏っていると、子どもが「ママがいい!」となってさらにママに偏ってしまう……といった悪循環も防げているそうです。婚活で共家事・共育児パートナーと出会うために話すべきこと婚活中にみるべきポイントは「男女平等意識」では、婚活中はどのようなポイントを見るといいのでしょうか。あやめさんいわく、男性の労働時間や収入、思いやりではなくて「男女平等意識」があるかどうか。そもそも「女性が家事・育児をやるべきだよね」と思っていない男性というのがとても大事だと話します。コツ①育休や夫婦別姓の話をし、相手の反応を見る男女平等意識を持つ人を見つける方法は「育休や夫婦別姓など、ジェンダーに関する質問を相手にすること」とあやめさん。「友達が苗字について揉めているらしいんですよね」と話してみる婚活中にお相手とお話する際は、「友達がもうすぐ結婚するんですが、どっちの苗字にするか揉めているらしいんですよね」など、さりげなくジェンダーや身の回りに関するモヤモヤを話してみるのがおすすめです。ここで「僕も自分の名字は変えたくないですね」と反応する人は、自分の苗字に関する価値観をシェアしてくれているだけなので全然OK。「その友達はわがままじゃないですか」といったように、 名字を変えたくない女性を批判しないかどうかを見ています。育休についてどう思うか聞いてみる育休の話もするのもおすすめで、「○○さんは育休についてどう考えます?」 と聞いてみて、「頑張って取りたいですね」という反応なのか、「うちの会社では無理ですね」と検討もしないのかなどを見ていたそうです。コツ②ジェンダーの話は「さりげなく」「打ち解けてから」「たくさん聞く」でも、なかなかジェンダーの話はしにくいもの。どうしたら自然に聞き出せるのでしょうか。1つ目のポイントは「そういえば友達が……」と、さりげなく聞くこと。2つ目のポイントは「打ち解けてから聞く」ことです。目安としては、1、2回目のデートのときは楽しく趣味や旅行の話をして、3回目のデートのときに「そういえば……」と質問していました。3つ目のポイントは「たくさん聞く」。名字と育休の話以外に、身の回りのモヤモヤやジェンダーについても話題にしてみるのをおすすめします。また、質問するだけだと分からないところももちろんあるので、質問と並行して自ら「私は家事・育児分担したいです!」と伝えるのがとてもおすすめ! だそう。コツ③見極めるのには限界があるので、自分から「共家事したい!」と宣言するまた、見極めるのには限界があるので、共家事したいと自分から宣言するのも大事なポイントです。私は趣味の話で盛り上がってそこそこ打ち解けたあとに、「○○さんはどういう人がいい・嫌だというのはありますか?」って聞いていました。「あやめさんはどうですか?」とほぼ聞き返してくれるので、「私はやっぱりずっと働きたいので、家事・育児は公平に分担できる人がいいですね」と今思いついたように伝えてました。あやめさんが婚活していた当時の相手の回答の割合は、「僕は奥さんに家事・育児してほしい」と正直に言う人が3割で、その場では「おっしゃる通りですね」と言いつつ、後日お断りしてくる人が5割ほどいたそう。結局、公平に家事・育児を分担できる人は2割しか残らないんですよね。でも、それでいいんです。「公平に分担したいです」って言っただけで断る男性とは共家事・共育児できないと思うので……。8割の人には向こうからお断りしてもらって逆に絞れる。だから、あとの2割の人と仲良くなる。事前に断られたからこそスムーズだったなあと今は思います、とあやめさんは話してくれました。まとめ今回のイベントでは、共家事・共育児ができるパートナー探しについて発信しているあやめさんに、共家事・共育児生活のいいところや男女平等意識のあるパートナーを見つけるコツについて詳しくお話してもらいました。イベントに参加した方からは、あやめさんのご家庭が完全に平等な分担であると知り、「ここまで求めていいんだ」と思い直せてよかったです。自分の描く結婚の理想像が共家事・共育児なので、「男女平等意識がある男性は少ないから、会う人の数を増やすといい」というアドバイスが心に残りました。といった声とともに、「とても勉強になった!」「参考にします!」などの感想をたくさんいただきました。また、婚活中には、ふたりの話し合いをサポートしてくれるツールを活用するのもおすすめです。「話し合うのって難しい……」「そもそも話の切り出し方がわからない」と感じる方も多くいらっしゃるかと思います。カップル向けの対話アプリ「ふたり会議」では、名字を変えてもいい?育休は取りたい?料理で、お惣菜や冷凍食品に頼るのは前向き?子育て中もフルタイムで働きたい?などといった幅広いテーマについて、話し合うきっかけを作ることができます。また、「ふたりがより気持ちよく一緒にいられるために」という共通の前提を伝えると、お互いに思いやりを持って建設的な姿勢で話し合いに臨めます。お互いに支え合い、笑顔で充実した日々を過ごすカップルがますます増えますように願っています。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜