大きなライフイベントである妊娠・出産。いざ臨もうと情報収集を始めたところ、ネガティブな情報ばかりが目につく。不安だけが大きくなってしまう。そんな経験はありませんか?誰もが未経験から始まる妊娠や出産。不安になってしまうのは、仕方がないのかもしれません。そこで、対等のパートナーシップを学ぶ「ふたりの教室」専属の助産師・筒井八恵(つついやえ)さんをゲストに迎え、妊娠・出産にまつわるアレコレについて勉強会をしてもらうことに。今回はその模様をレポートします。講師紹介:助産師・筒井八恵さん2〜3人子どもが欲しいなら、30代前半までに1人目を産むのが理想妊娠や出産に関して、ネガティブな情報ばかりが目に入ってきますが、本当にそうなのでしょうか? 勉強会は客観的なデータの共有から始まりました。まずは妊娠適齢期について。様々な言説がありますが、データからみる適齢期は40歳までとのこと。初産の場合は35歳以上が、2人目以降の場合は40歳以上がいわゆる高齢出産にあてはまります。35歳頃からは、妊娠する力を左右する卵子の質も低下してくるんだそう。加えて、年齢ごとの出生率と流産率のグラフも共有されました。グラフを見てみると、40歳前後を境目にして流産率が出生率を上回っていますよね。自分の体の状態と相談しながら、時期を考える必要があることが分かります。>>>子どものことや妊娠・出産についてカップルで話し合える「ふたり会議」の詳細を見る考えるべきなのは、自分とパートナーの人生だけではない!妊娠・出産で考えないといけないのは、自分やパートナーのライフプラン。いつまで仕事に集中したいのか、いつからだと育児に力をかけられるのかなど、どのような人生を送りたいかを話し合う必要性があります。人生の多様化が進み、どう生きるのも自由な時代になりました。だからこそ、自分たちが歩みたい人生をしっかりと描き、そこから逆算していくことが大切になるんです。忘れがちなものとして共有されたのが、親の介護の問題。いつ子どもを産むか、を自分とパートナーの人生だけで考えていると、子育てと親の介護が重なってしまい、サポートを受けられない・負担が偏ってしまう可能性が出てきてしまう。さまざまな観点から、妊娠・出産のタイミングを考える重要性が分かります。話題は妊娠・出産後の育児にも広がりました。出産はゴールではなく、そこから新たに始まるのが育児。育児をするうえで大切になることは、「役割分担への納得度を高めること」なんだそう。ついつい育児の話になると、育休をとるかとらないかなど、選択そのものに視点が向きがち。けれど本当に大切なのは、その選択にお互いが納得しているかどうか。育休をとらないこと自体が悪いわけではないんです。お互いが納得できる形で育児に関われるよう、妊娠・出産の前からふたりで話し合っておくことが大切になります。>>>子どものことや妊娠・出産についてカップルで話し合える「ふたり会議」の詳細を見る妊娠・出産は、ふたりの絆を深めるきっかけになるもの結局いろいろ考えないといけないんだな……不安だな……となってしまうかもしれません。けれど、子どもを持つことに関するポジティブなデータもあります。子どもを持つことでどんな影響があるか。それは、生きがいや喜びにつながったり、パートナーとの絆が深まったり、生活が豊かになったり。もちろん大変なこともありますが、それ以上の喜びをもたらしてくれるのが子どもの存在なのかも。妊娠・出産・育児は「自分とパートナーの価値観を拡げ、パートナーシップをより深められる機会」でもあります。もちろん、リスクなどを考えることは大切です。しかし、それでネガティブなことだけを考えていたらもったいない。まずは、ふたりの間で「子どもを持つことのワクワク感」を話して共有することから始めるのが良いのだと思います。>>>子どものことや妊娠・出産後についてカップルで話し合える「ふたり会議」の詳細を見るまとめ:信頼できる人から正しい情報を得て、不安を減らそう勉強会の終盤では、参加者から質問を募ることに。病院がたくさんあって分からない。病院をどう選べばいい?排卵日周辺のどのタイミングで性行為したら妊娠しやすいのでしょう?などをお聞きし、助産師さんならではの回答をしていただきました。質問したメンバーからはこんな声が。信頼できる人から正しい情報を得ることが大事なんだな、と実感しました。ネットでの検索だけだと、どうしてもネガティブな情報ばかりがあふれていて不安になってしまう。でも、今日の勉強会でなにが不安だったのかが分かって、安心した感覚があります。多くの不安は、なにを考えたらいいのか分からないことに起因するもの。正しい情報を得て、ひとつひとつ不安を紐解くことで、一歩ずつ前に進めるのだと実感したメンバーが多かったようです。「パートナーとうまく話し合いができない」「妊娠・出産のことについてすり合わせたいが、話の切り出し方が難しい……」という方には、カップル向けの対話アプリ「ふたり会議」を活用するのもおすすめです。ふたり会議には、子どもは欲しい?子どもは複数人欲しい?子どもができたあと仕事は続けたい?育休は取りたい?などの質問項目があり、「子どもをもつこと」に対してどう思っているかなど、お互いの価値観を手軽にシェアでき、妊娠・出産後についての話し合いもスムーズに進められます。妊娠・出産・育児は、今後のふたりに大きな影響を与えるであろう特大のライフイベントです。迷ったり悩んだりすることはもちろん、簡単に決められないのも当然です。ふと、立ち止まったとき、パートナーとしっかり話し合えて、手を取り合って一緒に歩んでいける関係性があれば、きっと以前よりも楽しい生活や幸せな毎日があるはず。お互いの絆を大切にし、結婚生活を楽しんでくださいね。今すぐアプリをチェック👇ふたり会議 | LINEでできるカップルの質問アプリ〜楽しく価値観を共有〜執筆:安久都智史(@as_milanista)